うちのオヤジの武勇伝その⑥
話が尽きないな。
うちのオヤジは・自称グルメらしいです。
で、オヤジ曰く「ワシは繊細な味しか好かん。濃い味は嫌いや」と言います。
自称「味の分かる男」です。
そんなオヤジのグルメ談
●カレー
うちのオヤジはたまに料理を作ります。しかし繊細な味覚のあるオヤジの料理は我々の理解を超越したものを作りだします。
この間は新品のカレーのルーを全てぶちこんだカレーを作りました。
半分くらいルーが溶けきって無くて、もう食べたら、ルーの塊が、ジャガイモと同じように転がっていて、もう塩辛いやら何やら。
しかしオヤジは平気でそのカレーを食ってました。
●ウニのビン付け
僕が自分が食べるように買っていたウニのビン付けが有りました
毎晩、ご飯に乗っけて食べようかと思って大切にしまってたんですが、買った次の日には、ビンがカラになってました。
それもオヤジの目の前にカラのビンが有りました。
僕がオヤジに「オヤジ・・・そのビンって・・・」と聞くと、オヤジはこう答えました。
「何や?このビンか?・・何か分からんかったけど、食ってまった」
「あの・・それウニなんだけど・・凄く高かったんだよ」と僕が答えると
「ウニ?・・・何でもっと早く言わんのや。わかっとったら、もっと大事に食べとったわい」
と答えました。
●ユズシャーベット
オヤジと木曽路に行った時の事。
定食の最後にデザートの「柚子」のシャーベットが出ました。
で、オヤジはそのシャーベットをむさぼるように食べました。
その後、オヤジに「このシャーベット何味か分かる?」とあえて聞いてみました。
そうするとオヤジはこう答えました
「メロンやろ?」
・・・・
てかそのシャーベット。柚子の皮も入ってるくらい柑橘系の匂いプンプンなんだけど・・・
●賞味期限の切れた肉
オヤジが有る日珍しくスーパーで肉を買って来ました。
で、お袋が生姜焼きをして、みんなで食べようとしたんですが、どうもその肉が酸っぱい。
で、オヤジを除く家族全員が「ちょっと!!!この肉おかしい!!!酸っぱいもん!!!」とか言って、その肉の賞味期限を見ると既に賞味期限から2~3日立ってました。
ちなみにそのスーパーはいい加減なスーパーで平気で賞味期限切れの商品を置くようなスーパーでした。
で、当時中学生ぐらいだった僕ら兄弟に、お袋は「お腹壊したらあかんで、食べるのやめぇ」と言いました。
で、お袋は「お父さんも食べたらあかんよ」と言ったら「もう食べてまった」と言いました。
・・・お袋が「味変なのに気付かなかった?」と聞くと、オヤジは「知らん」と言って、そのまま二階の自分の部屋に上がって行きました。