この日本に蔓延する「完璧病」
朝早く目覚めてしまったら、スペイン負けてた!!!!!
てか、正直、全然日本代表が個人的に好きじゃないので、何かあんまり良い気分じゃないです。
自分が日本代表が嫌いな理由は、多分この日本社会が好きじゃないからというのと、黎明期の中田英寿さんと本田圭佑さんが、好きじゃなかったって言うのがあるんだとは思う。多分。別に日本代表に恨みが有る訳じゃないんだけど。
さて、それは良いとして、何か昔から感じるこの日本に蔓延る「病」を話したいと思います。
実は、自分は一人で仕事をしているが、こういう立場でいると、何か全てが完璧にできているとか思われたりもする。
ただ、自分で言うのもなんだが、めちゃくちゃ欠点ばっかだ。自分という人間は。
そして、欠点が目立つ人間が、仕事なんてやれる訳がないとか、そういう風に思われている風潮は凄く感じる。
ただ、色々な人を見てきたけど、めちゃくちゃ成功している人で、「この人すべての身のこなしから完璧だわ~」って人なんてガチで見たことない。
完璧で隙がなさ過ぎて草生えるなんてそんな経験本当にない。
いや、完璧な人というよりも、欠点が目立たない人でめちゃくちゃ成功している人を見たことがない。
欠点が目立たないソツの無い人で、人さまが羨むほど成功しているとか、本当に見ない。そういう人は会社員しながらソツなく暮らしているイメージ。
ちなみに、この日本では、欠点があることは致命的で、欠点が目立つ人間が、生きていける訳がないって何か思われて生きている。ただ欠点が目立つ人間が成功しまくっている例は腐るほどあるのに、何故かそう思われている。
この日本で「普通の人」って言うのって、めちゃくちゃレベルが高いと思う。「普通の身だしなみ」「常識」「普通の考え」。もう普通である項目をすべて満たすと「完璧な人」が出来上がる。
そしてそれをクリアーしてる人なんてまぁいない。
しかし、この日本では、どういう訳か、そういう「普通の人」と言う名の完璧な人で世の中は満たされている「ウソ」が蔓延している。それを自分は「完璧病」と言っている。
で、付き合ったり接したりして「普通の人」でない事がバレると、「とんでもない目にあった」みたいに皆さん、のたまう。
付き合ったり接したりして、自分が予想しない事態に陥ると「裏切られた」「騙された」みたいになるのだ。
みんな付き合ったり、接したりする人間は「普通の人が良い」っていうけど、正直全ての基準を「普通」で満たされた人見たことないんだけど。
その居もしない「普通の人」「100点満点の人」を恋愛や結婚とかで探したらそりゃ大変だろうな。
ちなみに、人によって「普通の人」の価値基準も違うし、貴方にとって「普通の人」を探すのってめちゃくちゃ難しいと思う。いや、貴方が許せる「普通の人」になるべく、誰も生きていないわけだから、そりゃ見つけ出すのは無理ゲーではある。
そして、この「完璧病」が作り出す弊害は、徹底的な他人への「不寛容」である。
少しでも欠点が見つかれば、「もう無理」ってなる。そして少しでも欠点がないように見せるのは「礼儀作法」とか鬱陶しい言葉で呼ばれている。ちなみにこの日本では、世の中の8割くらいの人がいもしない「普通の人」であるとみんながみんな思い込んでいて、そしてそうでない人というか、そうでない事にバレた人は、冷笑や苛めやそういう対象になる事も多い。
その「不寛容」が自分自身に向けられた時が一番ヤバい。あなたが思う「普通の人」のレベルに自分が達してないと思い出すと、もう塞ぎ込むかビルから飛び降りるか、首をくくるしかない。
そして、「普通の人」って書きながら思ったんだけど、要はあなたにとって「不快でなくて全て満たしてくれる人」と言う形にはなる。
貴方の心をすべて満たしてくれる「普通の人」を求めだしたら永久に見つかる訳がない。
「どうせ人間なんて、気に入らない癖の一つや二つはあるし、それがあるから嫌ってたらキリがない」くらいに思わないと、社会生活送るのとかまぁきっつい話になってくる。
「この世に貴方が思ってるような普通な人は居ないし、貴方が思ってるほどこの世界は完璧じゃない」
って事を言いたくはなる。