むこうぶちの後堂さんのスピンオフを自分で考えてみた

自分でむこうぶちの後堂さんのスピンオフを考えてみた。何か近代麻雀のがつまらなかったんで↓

後堂さんのスピンオフを考えてみました。セリフのみですが、もしご興味がございましたら幸いです。

ユカリを迎えに行く後堂

後堂「全く困ったものです。離婚したと言うのにこういう面倒な事だけは私に言ってくるなんて」

車で学校へ行く後堂

後堂の回想

前の奥さんの電話「ちょっと、今週だけユカリを塾まで送り迎えしてくれない?」

後堂「親権はあなたでしょう?私にだって仕事はあるんです。」

奥さん「別にいつも暇そうにしているしいいじゃない。あなたが何の仕事しているか知らないけど。私今週ずっと出張で居ないのよ」

後堂「別に暇な訳じゃありません。私が早く仕事を片付けているから、そう見えてるだけであって・・」

奥さん「はいはい。もうそういうの良いから。じゃ次の月曜から迎えに行ってね」

後堂「ちょっとまだ話が」   ガチャ

後堂「結局こういう時だけ、頼み事とは、まぁずいぶん自分勝手な事で」

ユカリ「あ、パパ」

後堂「ユカリ、ちょっとスカートの丈、短くないですか?」

ユカリ「別に良いじゃん、今の子、みんなこんな感じだよ」

後堂「そうですか。離婚した私が口をはさむ話じゃないですが、とにかく学業には支障の無いように」

ユカリ「パパったら頭堅すぎるんだよぉ」

後堂の心の声(まぁ元妻の面倒な頼み事とはいえ、こうやってユカリと一緒に馴れる時間が出来るのなら悪くはないですか・・・)

ユカリ「所でパパ!!麻雀ってやるの?」

後堂急ブレーキを踏む

後堂「は。今何といいました?」

ユカリ「え?パパ麻雀ってやったことない?」

後堂「いや。そりゃ知ってますよ。ただ何で学生のあなたが麻雀なんて??」

ユカリ「あのね。塾の先生が麻雀教室もやっててて、そこで麻雀見たら私はまっちゃってさ!」

後堂「止めなさい!!!学業に影響が出たらどうするんですか!」

ユカリ「パパ。麻雀に悪いイメージ持ちすぎだよ。ひょっと悪い人たちがやってるイメージしかないって思ってる?」

後堂「まぁ良いイメージは無いですね・・・心の声(その悪い人たちって言うのが江崎や私たちなんですが・・・)」

ユカリ「麻雀ってさ。すっごき頭を使うゲームなんだよ。もちろんお金かけたりもしてないし、すっごく健全なゲームとして流行れば良いなと思って。」

後堂「なら良いのですが・・・・心の声(全く、最近の塾はロクな事を教えないですね)」

ユカリ「私、学校で麻雀部作ろうと思って。」

後堂急ブレーキをかける

後堂「ま・・麻雀部???」

ユカリ「うん!学校に言ったら、何先生たちも作っても良いって言ってたよ。後堂さんの娘さんの頼みなら断れないとかなんとか。パパってひょっとして学校では凄い人で通ってるの??・」

後堂「・・・心の声(ユカリにはこの間教師を脅したことなど言えないですね)・・ええ・・・まぁ」

ユカリ「で、今度麻雀部の友達と麻雀打とうと思ってるんだけど・・・パパにお願いがあって」

後堂「何です?」

ユカリ「あのね。ママすっごくこういうの嫌いだから、パパのお家でやれないかな?って。」

後堂、急ブレーキをかける。

後堂「な・・・何を言い出すんですか?」

ユカリ「ねぇお願い!こんな事パパにしか頼めないし!今度の日曜お願いね!!牌とか私たちが持っていくから」」

後堂の心の声「・・・・全く・・・こんなワガママ一度きりですからね。(ユカリまで麻雀に関わる事になるとは・・私はつくづく麻雀から逃れられない運命にあるみたいですね)」

ユカリ「わぁ!!パパありがとう!!!」

そして日曜日

ユカリと同級生の男の子と女の子

ユカリ「あ、達也、ヒカル。」

男の子「こんにちは。今日はお願いします」

女の子「こんにちは。」

後堂「こんにちは。後堂です。心の声(男ですか・・・ユカリと良からぬ関係で無いなら良いですが)」

ユカリ「あれ?達也・・圭太は?」

達也「うん。何か来れないってさ。事情はよく分からんけど」

ユカリ「えぇ!!!4人居ないと麻雀出来ないよ」

ヒカル「うん。他の子も誘ったんだけどなんか都合悪いみたいでさ」

ユカリ「参ったなぁ・・・・」

後堂「心の声(何か嫌な予感が・・・この流れは)」

後堂「4人居なきゃこれでお開きですね。君たちも勉強で忙しいのだから、今日は帰りなさい」

ユカリ「・・・4人いるじゃん」  ユカリ。にやつく

後堂「心の声(う!やはりこの流れは・・・)

達也「え?おじさん麻雀出来るんですか?」

後堂「いや、興味は無いですね」

ユカリ「えぇ!!!パパ麻雀知ってるってこの間言ってたじゃん!」

後堂「・・・・」

達也「何かおじさんめっちゃ麻雀強そう!!!」

ヒカル「何か雰囲気あるよね!!!」

後堂「・・・心の声(く!何故このガキどもは勘が良いんですか!!)

ユカリ「ねぇ?パパ・・・・お願い」

後堂「・・・心の声(ユカリにも嫌われたくないし、所詮子供の遊びですし・・)・・・分かりましたよ。ただし1半荘だけですよ」

達也「えぇ!!もっとやりたいなぁせっかく来たんだし」

後堂「心の声(く!!このガキ!!!)」

ユカリ「いい事思いついた。じゃパパがトップだったら一半荘でやめるってのはどう?」

後堂「心の声(く!!!なんだこの江崎みたいな提案は・・ユカリからこんな言葉が出るとは)」

達也「それめっちゃ面白いじゃん!!!」

ヒカル「だね!!!おじさんがトップだったら一半壮で終わりだから、オジサンお願いします!!!」

後堂「く・・・分かりました。では卓につきましょうか」

卓につく4人

後堂「で、一発裏ドラありのアリアリでよいですね?」

達也とヒカル顔を見合わせる・・頭に??マーク

ユカリ「ちょっとパパ・・それってどういう意味?」

後堂「いや、鳴いたタンヤオあがりと後付けがありってルールで・・・」

ユカリ「え?パパひょっとしてめっちゃ麻雀詳しいの?」

達也「すげぇ!!!会った時から何かただ者じゃない気はしてたけど!!!」

後堂「まぁ細かいルールはやりながらにしましょうか。では始めますよ」

ユカリ「よし!!私が起家だね!!!」

・・・

達也「先制リーチ!!!」

後堂「心の声(まぁ日曜の昼下がりにこんな健全な麻雀も悪くは無いか・・ただ手つきを見るとやはり素人ですね)」

達也「7万カーン!!!!」

後堂「心の声(・・・8萬か・・・7万カンでノーチャンスですが、素人がこんな牌を狙ってくるとは思いませんが・・・)」

達也「ローン!!!」  8万単騎

後堂「うん?達也君。それチョンボですよ」

達也「え?」

後堂「7778の形は8万単騎じゃなくて6-9万の受けもあるでしょう。リーチ後に待ちが変わるカンはチョンボです」

達也「え?嘘?」

後堂「チョンボ料は満貫分です。親に4000点、子に2000点ですね」

ユカリ「パパぁ!!!達也は初心者なんだからそれ厳しいって」

後堂「いや。でもこれはルールだから」

達也「ユカリってマジで優しいよなぁ」

ユカリ「ね?そんな堅い事言わないでさ。ペナルティ無しやり直しでよいでしょ?」

達也「ユカリ、まじ天使!!!」

後堂「・・・分かりましたよ。(ここで怒っても大人気ないですね。しかしこの達也という男、ユカリに馴れ馴れしすぎですよ。勘に触りますね)」

ヒカル「ううん・・っと・・・えい!!!」

後堂が5索を切る

ヒカル「ローン!!えぇっと平和だっけ???」

後堂「それ頭が白でしょ?役牌が頭ですと平和になりません。これもチョンボですね」

ヒカル「えぇ!!!おじさん厳しすぎぃ」

ユカリ「ぱぱぁ!!初心者なんだからもうちょっと優しくしてよ」

後堂「いや。優しいとかそういう問題では無くルールだから・・・」

ヒカル「じゃこのあがりは無し?」

後堂「はいはい。やり直しでペナルティも無しで行きますか?ただこういう場合、本来はペナルティは支払うんですよ???」

ユカリ「パパありがとう!!!」

そしてオーラス

後堂「心声・・何か子供たちのペースに惑わされて、結局24500点持ちの3着目ですか・・・」

達也「ここで俺がトップ取ればもう一半荘だね!!!」

後堂「心の声(く!!この達也という男とにかくウザったらしい)」

ユカリ「ねぇヒカル、圭太とは上手くいってんの?」

ヒカル「それがさぁこの間ケンカしちゃってさ・・・今日圭太来れない理由それなんだよね」

ユカリ「この間までラブラブだったじゃん。まだ付き合って1ヵ月でしょ?」

後堂飲んでいた珈琲ぶちまける

後堂「君たち、男女のお付き合いとかしてるんですか?」

ユカリ「え?パパこんなの普通だよ。私たちだっていつまでも子供な訳ないんだし」

後堂「心の声(まさか・・・さっきまで馴れ馴れしかったのはこの達也って男、まさかユカリと???許せない)」

達也「きたきた!!先制リーチ!!!」

後堂「く!ちんたら打ってたら先を越された・・・私の手牌は・・・大三元のリャンシャンテんですが・・あのヒカルの捨て牌の白と中が有れば・・・」

後堂、ツモルふりをして白と中を拾う

達也「あ、これじゃないや」 達也、発を捨てる

後堂「達也君、それロンです。大三元」

達也「うわ!!!大三元!!!初めて見た」

後堂「心の声(く・・・子供相手に私もみっともない。ムキになるとは・・こんな拾いまでして・・)これで麻雀は終わりです。君たち早くお家に帰りなさい。」

ユカリ「パパ!!すごいすごい!!!」

ヒカル「おじさん、かっこよすぎる!!!」

後堂「ユカリ、約束ですよ。今日はこれで終わりにして・・・」

ユカリ「パパ!本当はめっちゃ麻雀強いんじゃないの!!!」

達也「おじさん、まじすげぇ!!!何か牌の扱い方とかもカッコ良いし俺尊敬しちゃう!!」

後堂「心の声(く!!!貴様に好かれたくもないんだ。こっちは。)」

達也「今日はありがとうございました。じゃこれで僕ら帰ります」

ヒカル「ユカリありがとね。」

ユカリ「こっちも来てくれてありがと」

達也とヒカル帰る

後堂「ユカリ、まさかと思いますがあの達也君とはどんな関係なんです?」

ユカリ「え?パパひょっとして妬いてる?」

後堂「親として聞いてるまでです」

ユカリ「心配しなくても別に良いよ。ただの友達だし、私今は彼氏とかよりもちゃんと学校の事しないといけないから、ママとこれは約束してるし」

後堂「なら良いんですが・・・心の声(彼女も彼女でしっかり母親している訳ですね。ユカリを育てた事に感謝しないといけないですね。)

ユカリ「今日のパパめっちゃかっこ良かったよ。また麻雀しようね」

後堂「あぁ・・はい。」

後堂の心の声「まぁこういう週末も悪くは無いか・・とにかくユカリに余計な事を教えた塾には苦情を入れないとね・・」

次回、ユカリの通っていた塾の塾頭は何と「鉈切さん」そこでまた麻雀に巻き込まれる訳ですが・・・

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