地震がありましたが、その時にトンボ鉛筆の佐藤さんの話を知りました。

一柳です。

今夜、地震がありました。先月14日の地震と震源域が違って、宮城県牡鹿半島沖で起きました。

 

 

ちなみに前回(2月13日)の地震がこちら↓

震源の深さは同じくらい。そして南北に数十キロずれていて、東西にはほぼ同じか。何かすっげー不気味ですね。今後。前回の自信を言い当てた市川海老蔵さんがツイッターで5月が危ないとか言っていましたが、何かありそうな予感(市川さんはこの件で、不謹慎なことを言うなと叩かれたそうですが)

 

 

市川海老蔵のネット活動が異常すぎる 「地震予言」で驚いている場合じゃない(週刊SPA!) – Yahoo!ニュース

「なんとなくだけど、地震きて欲しくないなーとふと思う」って2月13日につぶやいていましたが・・・いやはや。何となく不気味です。

 

 

  

さて、そんなこんなで某巨大掲示板で遊んでいたら、こんな言葉が「地震 佐藤」って言葉が連呼されてったのでなんぞや?と思ったらこんな事件があったんすね↓(一応個人名は伏せて、あえてS氏と書きます。ネットで見たら散々転がっているので)

 

 

↓なんかもう、こんな香ばしい事があったんですね。いやぁ。何か見ててなんかなぁ・・・って思っちゃいました。

 

 

トンボ鉛筆事件とは~人事・S氏のメールが大炎上

東日本大震災直後に起こった「トンボ鉛筆事件」

2011年3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島沖を震源とするマグニチュード9.0、最高震度7を観測した東日本大震災が発生しました。

この東日本大震災による死亡者数は15,000人を超え、行方不明者は2,500人を超えています(2019年3月時点)。

その人的被害の大きさはもちろん、原子力発電所の事故なども相まって、日本だけにとどまらず世界中に激震を与えました。

いわゆる「トンボ鉛筆事件」は、そんな未曾有の大災害により、多くの人が悲しみに暮れ、てんやわんやしている異常時に起きたのです。

現在もなお地震が起きる度に話題になるS氏の「トンボ鉛筆事件」

東日本大震災が発生した頃は、トンボ鉛筆も他社同様、例年通り採用業務をスタートさせていました。

しかし、被災者はそれどころではありません。

にも関わらず、トンボ鉛筆の人事担当・s氏は、「就職したいという熱意があれば被災していようと関係ない」と言わんばかりの厳しい条件を要求するメールを就活生に送り付けたのです。

そのメールがSNSで拡散されるや、たちまち大炎上に発展し、いつしか「トンボ鉛筆事件」と呼ばれることに。

そしてこの一件は、約8年が経過した現在もなお、地震が起きる度に話題に上る定番ネタと化しているようです。

まずは、この「トンボ鉛筆事件」の経緯について、時系列に沿って整理してみましょう。

トンボ鉛筆事件の詳細~人事・S氏の炎上メール&世間の反応も紹介

「就職氷河期」の再来とも言われた2011年に起きた「トンボ鉛筆事件」

1993年~2005年頃までは就職氷河期と呼ばれ、買手市場が続きました。

その後一時的に景気が上向いたものの、2008年のリーマンショック、2011年3月11日の東日本大震災や円高の影響で景気悪化が長引き、2011年は就職氷河期の再来と言われていました。

一方、企業各社の会社説明会が解禁になる3月1日、東京に本社を置くトンボ鉛筆も、他社同様、人事担当者が2012年度の採用に向けて採用業務を開始しました。

国内有数の大手文具メーカーである「トンボ鉛筆」ですから、会社説明会には応募者が殺到し、インターネットの予約受付が開始されると同時に予約枠が埋まってしまう状況でした。

マイナビ2011のトンボ鉛筆の取材情報より

2011年3月1日13時“頃”にネットで会社説明会の予約開始

「トンボ鉛筆」は、2011年3月1日に会社説明会の予約を開始するのですが、事前に13時“頃”より開始するとの連絡がありました。

おはようございます。

トンボ鉛筆 Kです。

先日ご連絡しました通り、

明日3/1(火)に営業職会社説明会の予約が開始となります。

現在予約画面は表示されているかと思いますが、

【地図】の横に【予約】とあり、

その枠は今は空欄だと思います。

明日3/1にならないとこの空欄に予約ボタンがでてきません。

告知時間になりますと表示され押せるようになります。

それが予約開始の合図です。

また、あくまでも13時というのはジャストタイムとは限りません。

ご注意ください。

その前後の時間帯をしっかりとチェックしててください。

例年心配になって電話している最中に予約が始まって

予約できない方もいます。勿体無いです。

ご理解ご協力よろしくお願いします!

予約開始時間を13時“頃”とされたせいで、就活生はパソコンやスマホの画面と睨めっこしながら、更新ボタンを連打しなければなりませんでした。

このこと1つ取っても、就活生に対して「採用してやる」という担当者の高圧的な姿勢がひしひしと感じられます。

“メリットを与えてやったぞ” 予約できた就活生にS氏から届いたメールとは?

運良く会社説明会の予約が取れた就活生たちには、人事担当であるS氏から次のようなメールが届きました。

今回予約出来なかった方もまた一緒に加わり書類選考がされる可能性があります。

しかし、書類はまだ予約した皆さんしか持っていません。

運であろうとなんであろうと他人よりも先に1歩でたと言う事実に対してのメリットを皆さんに与えたいと思っています。

履歴書やエントリーシートを記入するまでもの凄く時間が与えられています。

説明会までの時間、みなさんがどんな風に過ごしたかで出来栄えが全然違ってくると思います

このようにSさんは、予約が取れた就活生に対してのみ履歴書とエントリーシートを配布した上で、「メリットを与えた」と言ってのけるんですよね。

出典:https://campus.doda.jp/

その一方で、予約ができなかった就活生に対しては、その後のエントリーシート等の配布についての説明はなく、就活生は不安を募らせました。

2011年3月11日 東日本大震災が発生

2011年3月11日、東日本大震災が発生し、死者・行方不明者の大部分は東北地方に集中しましたが、首都圏もインフラが大打撃を受け、震災当日は東京近郊でも帰宅難民が続出しました。

出典:https://dot.asahi.com/

また、福島原発事故により、福島県双葉郡を中心に数万人規模で退避を余儀なくされるなど、大震災の発生からしばらく、まさに日本中でパニック状態だったと言っても過言ではありません。

このような状況の中で、トンボ鉛筆の人事を担当するS氏の「トンボ鉛筆事件」は起こることになります。

震災直後にS氏から安否メールが届く

まさに日本中がパニック状態になっていた震災発生直後、S氏はトンボ鉛筆の就活生に対して、安否確認のメールを一斉送信しています。

その内容は…

「地震大丈夫ですか?ケガはないですか?」

という他愛のないものだったですが、就活生からすると、自分が受けようとしている会社の人事担当から届いた安否確認メールに、どう対応すべきかと悩んだことでしょう。

独りよがりで独善的な行動だったと言わざるを得ません。

しかも、当時は電話やネットなどには厳しい通信制限がかかっており、被災地での安否確認や救急要請などの本当に大事な連絡すら取れなかった状況です。

本当に必要な連絡のために、緊急性のないメールの送信は控えるべきとされている中での愚行でした。

「その先は言う必要ないですよね」 S氏が震災2日後に送ったメール

地震発生2日後の2011年3月13日には、S氏はトンボ鉛筆の就活生に対して、次の内容のメールを送信しています。

こんにちは、トンボ鉛筆のSです。改めて地震の方は大丈夫でしたか?

このメールを配信した中には、被災されている方が多数いると思います。

直接的な力にはなれないですが、私自身、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて帰宅して、実際の東北の方に比べる程のものではないですが被災の怖さを感じました。

さて、先日は咄嗟のメールだったので、返信しなくても大丈夫ですからね。

会社は大丈夫です。揺れは大きかったですが、今のところ大きな事故・怪我の連絡は入っていないです。

本当は週明けに全員に送ろうと思っていたメールです。

こんなことくらいしか出来ませんが、履歴書とESをお送りします。

ただ、非常に厳しい条件をつけさせていただきます。

その条件とは1点だけです。

書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。

直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。

会場で通り一遍等の説明・指示はします。

その指示が難しい場合は・・・その先は言う必要ないですよね。

自分で考えてみてください。

皆様にも言いたいこと、不満があるのは重々承知していました。

全部ではありませんが、私も様々な心の奥にある声を見て・聞いています。

まずは、震災当日に送ったメールは咄嗟のメールであったため返信はしなくて大丈夫、ということ、会社に大きな被害はないことが報告されています。

そんな就活生を気遣う素振りを見せる一方で、メールに添付された専用履歴書とエントリーシートを3月15日までに会社へ郵送することを要求しているんですよね。

/

このメールを送付した日付が3月13日であり、3月15日の消印で郵送するには2日しかなく、特に震災の被害に遭った就活生にとっては、とても酷な条件だと言えます。

しかも、「その先は言う必要ないですよね。自分で考えてみてください。」と、期日までに書類を郵送できず、説明会にも出られなかった者は、選考に進めないことをほのめかしています。

一部の人間に就活の機会を与えないと言っているに等しい、佐藤佳弘さんのこのメールは就活生たちの怒りを買い、ネット上に流出するや否や、たちまち大炎上することに。

トンボ鉛筆事件が収束したきっかけとは~総務部GM・N氏の神対応が話題に

そんなネット上の炎上騒動に対しての「トンボ鉛筆」の対応は、非常に迅速でした。

トンボ鉛筆は、佐藤佳弘さんが炎上メールを送信した翌日の2011年3月14日、総務部ゼネラルマネージャーであるN氏名義で、就活生の方々へ謝罪のメールが送られます。

さらに、トンボ鉛筆の公式ホームページにも後にネットで絶賛されることになる、見事な謝罪文を掲載しています。

出典:https://money.omorovie.com/

炎上を一気に沈静化した総務部GM・N氏の謝罪文

3月13日付 件名「トンボ鉛筆選考専用履歴書・エントリー送付」に関するお詫び

学生の皆様へ

平成23年3月14日

トンボ鉛筆 総務部ゼネラルマネージャー

長尾弘司

日頃から弊社へ格別のご理解を賜りまして深く御礼申し上げます。

さて、平成23年3月13日付で、

弊社人事グループ担当社員より発信しました

弊社採用活動に関する文書の中に、

不適切かつ配慮に欠く表現が多々ありましたことを

深くお詫び申し上げます。

先ず、東日本大震災発生の2日後に、

罹災した地域への配慮を欠いたかたちで

書類選考用紙等をメールし、

締切を15日消印有効としたことは

言語道断であります。

また、随所に平等を欠く表現もありました。

さらに、弊社担当者の立場上の驕り昂ぶり

現れた言葉遣いが随所にあり、重ね重ねお詫び申し上げます。

つきましては、平成23年3月16日に

開催を予定していました会社説明会は

延期させていただくことにいたしました。

理由は、電力問題でライフラインに

支障をきたす危険があるためです。

そのため15日の消印有効としました

書類送付締切も無効とさせていただきます。

会社説明会の実施日は決定次第ご連絡申し上げます。

弊社は人材の発掘に努めており、

定時採用をたいへん重んじております。

書類選考の段階から役職者が加わり、

最終選考では役員が加わり、

全社的に平等かつ公平にこれを運用しておりますが、

採用担当者の発信文書の管理に問題がありました。

早速、公に発信する文書の事前社内校閲ルールを設置し、

再発を防止してまいりますと同時に、

当該担当者を厳しく指導しました。

改めてこの度、不適切かつ配慮に欠く

文書を発行しましたことを深くお詫び申し上げます。

Sさんのメールに比べると、とても誠実さが伝わってくる文章ですね。

しかも、“言語道断”や“弊社担当者の立場上の驕り昂り”といった、あえて非常に強い言葉を使い、部下に対する激しい怒りが伝わってきます。

謝罪の内容は非常に的確で、就活生の心情を十分に汲んだものであり、かつ、問題点の改善を迅速に行ったことで、世間ではたちまち“GMN氏の神対応”として話題になりました。

そんなGM・N氏の素早く、的確な判断と行動により、「トンボ鉛筆事件」の炎上騒動は必要以上に長引くことはなく、わずか2日足らずで鎮火するに至っています。

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ただ、S氏による「トンボ鉛筆事件」は、8年以上経った現在もなおネットを中心に事あるごとに取り上げられ、今や伝説ネタとして地位を確立しつつあることは間違いありません。

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