脚本・独演的な物 あなたおかしいですよ②
脚本考えてみました。
あなたおかしいですよ②
Mr.あいろにのイメージはガクトさんです。
Mr.あいろに・・・常に世の中を斜めに見たがる、評論家、知ったかぶり、見栄っ張り等々色々と難のある男である。常に書斎に居てコーヒーをすすっている。
何か「懐かしいネタ」について熱く語る男である。
・・インタビュアーが訪問し、そしてMr.あいろにに、インタビューするだけの話。ただインタビュアーのセリフは出てこない
あいろに、フラフープで遊んでいる
そこにインタビューアーが入ってくる。
あいろに「何ですか?あなたは全く失礼な人だ。こうやってフラフープで人が楽しんでいる横で!!!」
フラフープ落ちる。あいろにフラフープをゆっくり拾う
あいろに「こうやってね・・・フラフープやると、脱腸するとか、そんなしょーもないデマを信じていた時期が私にもありました。」
きょとんとしている、インタビュアーをにらみつけるあいろに。
あいろに「・・・このセリフで刃牙の事と分からないんですか?全く無教養な人だ!!!!で、今日は何の用で?」
あいろに、机にあったコーヒーをすする。そしてインタビュアーから聞いたお題を聞いて、表情がこわばる。そしてコーヒーを机に置く。
あいろに「今何て???あなた、何て言いました?」
あいろに「あなた・・進研ゼミを語れと?」
あいろに「ふっ・・長くなりますよ。良いんですか?何せネタが香ばしい匂いがぷんぷんし過ぎてますからね・・・」
あいろに「では語りましょう・・・進研ゼミを・・・」
あいろに「僕らが子供のころはね・・・進研ゼミの広告がよく入り込んでいましたよ。えぇ。そして、進研ゼミの広告が優秀なのはね、20ページくらいの漫画がついていた事です。」
あいろに、コーヒーをすする
あいろに「その漫画は、どっかの誰かさんの素人に毛の生えた程度の人が描いたような漫画でしたけどね。まぁ暇つぶしに読むには最高でしたよ。」
あいろに「そして、その漫画は、大体主人公が小学生か中学生でね・・主人公が勉強で行き詰まってたけど、でも進研ゼミを始めたら、たちまち成績が良くなってね。それで全てハッピーエンドと言う、まぁいつもいつもワンパターンな内容でしたよ。」
あいろに「ただ子供心ながらに『そんな全て上手くいく訳ねーだろ!!』って思いながら読んでましたよ。」
あいろに「その広告が大体3か月に一度くらい入るんですけよね。で、大体学校に行くとみんな読んでて、今回の漫画は面白かったとか、つまらなかったとか、言ってたりして、そしてやはりみんなも「でも、あんな上手くいくわけねーだろ」って大体笑ってたもんです。」
あいろに外に目を向ける
あいろに「ただね。この時、僕は何を血迷ったのか・・えぇやってしまったんですよ。進研ゼミを。」
あいろに「はい。若気の至りと言うかね・・・もうそれしかないですね。認めたくないものです。若さゆえの過ちと言うものを・・・」
あいろにコーヒーを置き、椅子に座る
あいろに「で、やってみて、まず第一にけっこうな量のテキストとか届くわけです。えぇ。そして中には、懸賞でゲームが当たるとか、読んでて体中がかゆくなるようなラブストーリーの漫画とかあったりしてね・・・あからさまに「子供をエサで釣ってる感」が満々でしたよ。」
・・・・
あいろに「ただね。進研ゼミだろうと何だろうとね・・・勉強やる奴はやるし、やらない奴はやらないんですよ。」
あいろに目を細める
あいろに「思い出すなぁ・・・あの同人誌レベルの漫画家が描いた、漫画をね。で、漫画は読むけど、結局テキストや問題集はやらなくなるわけですよね。」
あいろに「そこで僕は思い知るわけです・・・勉強やる気ないやつにやらせる方法はない!!!ってね・・・・」
・・・
あいろに「ま、そんな事で成績も上がるわけもない、でもテキストは毎月届くわけですよ。」
あいろに「そして成績が上がらない、そしてテキストがどんどんたまる。で、やってるのは、体中が痒くなる、生ぬるいラブストーリーの漫画だけ。それが毎月続くと何が起きると思います?」
あいろにきびすを返す
あいろに「そう!!!母親がぶちぎれるんですよ。」
あいろに「そりゃ金出してるのは親ですからね。そして大体山になったテキストを指さして、母親が『誰がこれにお金出したと思ってんの!!!』って怒るんですよ。まぁ鉄板ですよね。この流れ。」
あいろに「確か、テストを送れば、きれいな字の赤ペン先生が採点して送り返してくれるとかいうシステムもあった気がしますが、全然覚えてないです。覚えてるのは広告で最初に見た歯の浮くようなサクセスストーリーの漫画と、テキストに載ってた体中が痒くなるような漫画ですね。」
あいろに「マンガ読んでたのか、勉強してたのかはっきりもう覚えてないです。そりゃー母親も僕に相当むかついてたでしょうね。」
あいろに、コーヒーをすする
あいろに「そして成績も上がらず、山積みになったテキストは廃品回収に回り、僕の進研ゼミの歴史は終わりを告げました。」
あいろに、コーヒーを飲み干す
あいろに「まぁね。これで高校行ったら、進研ゼミの話なんて忘れてしまいましたがね。」
あいろに「さて、今日も十分語りました。さて、もう僕はこれからフラフープで脱調するまで、腰回すからもうお帰りなさい」