20歳くらいの人に伝えたい大人の世界。「世間知らずなサラリーマン」だらけの世の中なんですよ。日本社会という闇はね。
今、お仕事で20歳くらいの方に色々お願いしている。まぁポスティングとか不動産の業務を手伝っていただいている。
そこで、何か自分が20歳くらいの事を思うと・・・なんつぅかね。
もっと世の中の事知っておいたら良かったのにとは、めちゃくちゃ思う。
ぶっちゃけ、20歳超えてからの方が覚えることが多くて、10代に覚えたことなんて正直そんなに役に立ってない。
この日本では、「世間知らずな公務員やサラリーマン」になるように教育も仕向けているようにしか思えないし、「自分の能力と力で生き抜く」事は全然教えてくれない。
そもそも言っちゃなんだが、ストレートで教育大学を卒業した先生たちが他の業界も知らないで、そのまま学校に入って子供たちに物を教えている訳だ。そりゃ世間知らずが世間知らずを作り出してしまうわけで。
(異業種から教師になった人とかマジ聞かないし)
昨日、20歳の大学生の男性が「就職するに際して、自分、夢とか目標とか全然無くてどうしたら良いか」とか言っていた。
ちなみに俺が思うに、この大学生の彼は悪くはない。世間知らずな教師にしか物を教わってないんだから、世の中の仕組みや世界を知らなければ、夢とか目標なんて持てる訳がない。
夢とか持つと言ったらテレビでよく見る女優さんとかプロスポーツ選手くらいしか無くなる。
ちなみに自分は不動産屋だが、子供のころから不動産屋を夢見ているなんて人間見たことがない。ただ不動産で生計を立てている人間なんて腐るほど居るわけだ。
ただ、業界の仕組みとか世の中の仕組みってやつを、学校では教えないというか教えられない。
20歳くらいの時は年金の事とか税金の事、あとは労働法とかめちゃくちゃ肝心な事を全然知らずに生きてきた。
だから、大学生の彼に言いたいのは、何となくでテキトーに会社に入って世の中の仕組みを学んで、羽ばたくか、それかその会社の中でぬくぬくと会社に守られながら生きるかの二択しかないし、そもそも明確な目標や夢を持って生きるなんて土台無理だ。
漫画やテレビだと子供のころからの夢をかなえるのが絶対正義と何故か思われてるし、そしてこの日本では、20歳超えてからの「方向修正」はなんだかめちゃくちゃ悪く言われる。
ただ、世の中の仕組みを知ってしまうと、20歳超えてからでも30歳超えてからでも「あ、こっちのが良いじゃん」って目標が変わることは全然あるし、それが当たり前だ。
一つの会社で純粋培養された「生え抜き」を重宝するこの風土が、何か「世間知らずなサラリーマンや公務員」を作り上げているんだけど、ただそういう人たちほど自由に使えるお金も時間も無かったりする現実は、腐るほど見てきた。
ただ、利用する立場の人間からすれば「世間知らずなサラリーマン」で自分の会社の中のルールしか知らない人間ほど使いやすい人間は居ない。そしてそういう「他に転職したら通用しない人間」を作り出してきたのがこの日本で、世界で戦う力がなくなっているのは、そんな人間ばかり作ってきたからというのも、かなり有るとは思う。
どんなにパワハラしてもサビ残させてもOKみたいな、それが当たり前みたいになっている「自分の会社」という名の「おらが村」の住人を作り上げてきた日本という社会。
そして、それから逸脱すれば生きていけなくなるという「都市伝説」に騙されている皆さん。
そうして、性格の合わないストレスがたまるばかりの人間関係の中で生きることが「悪くない生き方」ともてはやされている現状を20歳くらいの人に教えたくなることはある。
で、それが最悪の人生だと気づかずに、最悪の人生は社会から放り出されて路頭に迷うことだと思っているが、ただこの日本には「生活保護法」と「破産法」という優しい法律があり、ホームレスにならなくても生きていけるのだ。
毎日パワハラ受けて嫌な仕事やっている事と、生活保護受けて昼間からテレビ見てる生活、どちらが「最悪の人生」なんだろうか。
案外、最悪の人生と想定される人生が最低じゃなかったりする訳で。
ま、それは各々考えれば良い話で、別段答えがある話じゃないんだが、一度ご自分の頭で考えてみてはいかがかな?とは思う。