あなたおかしいですよ14 ジンバブエについて
Mr.あいろに・・・常に世の中を斜めに見たがる、評論家、知ったかぶり、見栄っ張り等々色々と難のある男である。常に書斎に居てコーヒーをすすっている。
何か「懐かしいネタ」について熱く語る男である。
・・インタビュアーが訪問し、そしてMr.あいろにに、インタビューするだけの話。ただインタビュアーのセリフは出てこない
インタビュアーが入ると、Mr.あいろにが、ムーンウォークをしている
あいろに「こうやって・・・こう。」
インタビュアーを見つけるあいろに
あいろに「何ですか・・人が、披露宴の出し物の練習をしている時に。」
あいろに「一応、高校時代の友人ですがね。えぇ。やるんですよ。フラッシュモブってものを。」
あいろに、ムーンウォークを続ける。
あいろに「で、今日は何の用です?」
あいろに「は?ジンバブエ?」
あいろに「はいはい。ジンバブエのインフレの話ですか。」
あいろに、コーヒーを取り席に着く
あいろに「皆さん、ジンバブエの基本情報ですが、アフリカの内陸国です。」
あいろに「まぁこの国は、多分世界でも最もぶっとんだ、失敗しちゃった国家です。えぇ。」
あいろに「その失敗と言うのは、ハイパーインフレですね。この国はジンバブエドルってのを発行していましたが、インフレしまくって、最終的には100兆ジンバブエドルというのが、発行されました。」
あいろに「今、ジンバブエドルは使えませんが、この100兆ジンバブエドル、マニアの間では人気が有り、アマゾンとかで買えますよ。えぇ。」
あいろに、財布から、ジンバブエドルを取り出す。
あいろに「良いでしょ?ゼロが14個ですよ。まぁこれだけで何かネタ的に話題になりますよ?」
あいろに「発行当時は3万円くらいの価値で国は出したつもりでしたが、結局市場の信用を失い、最終的には0.3円くらいの価値になりました。」
あいろに「さて、何故こんなアホな事になっちゃったかと言えば。当時の大地等量のムガベさんの、あまりに杜撰な経済政策の為です。」
あいろに、コーヒーすする
あいろに「あんま、難しい事言っちゃうと、眠くなるんで、簡単に話しますが、ジンバブエは、白人が農園を経営して、黒人が労働して働いて生計を立てていた国でした。」
あいろに「ただ、大統領になったムガベさんは、それが白人の搾取と決めつけて、白人を追い出して、黒人だけの国家を作ろうとしたんですよ。」
あいろに「ただ、農園の経営のノウハウもみんな、無かったので、著しく生産性は落ちました。そしてどんどん国は貧乏になりました。」
あいろに「そして、ジンバブエに来ていた外資系の会社も、黒人の採用を強要したため、みんな逃げました。」
あいろに「まぁムガベさんも、同胞たちに良かれと思って、仕事してたんですがね、全部裏目裏目に出てしまいました。」
あいろに「国内で何も生産できなくなったけど、でも軍部や公務員は賃上げを要求してたため、ついにムガベさんは、禁断の手を使ってしまいました。」
あいろに「そう・・・無造作に金を刷ったんです。」
あいろに「そうしたら、もちろん恐ろしいインフレになりました。まぁ誰が考えても分かる事ですが、ムガベさんやっちゃったんですね。」
あいろに「物価が恐ろしい勢いであがったら、今度はムガベさん、全国内の商品の値段を半分にしました。そして反対したお店の経営者は逮捕することにしました。」
あいろに「・・・・こんなアホな経済政策が行われていた国が本当にあったんですよ・・・」
あいろに「値段を半分にしたら、儲からないので、みなさんモノを売るのを止めました。そうしたらムガベさん、今度は貯蔵も禁止し始めました。」
あいろに「・・・もうスーパーはどうしようもなく、みんな倒産しました。えぇ。」
あいろに「そんなこんなで、ムガベさんが、小学生でもやらないよーな経済政策をしたために、インフレは激しく起こり、そしてそれに合わせて、さらに高額なお金を刷るというスパイラル。」
あいろに「最終的には、トラック一杯のお金で、大根一本買えるくらいにしからなくなったとか。何とか。」
あいろに「そんなインフレの最終局面で出てきたのが、この100兆ジンバブエドルです。」
あいろに「もうジンバブエドルは全て紙くずになり、貧民街の裸の子供が札束投げて遊ぶとか、恐ろしくシュールな事になり、もちろんムガベさんは失脚しました。」
あいろに「そんな、オチャメなムガベさんですが、後継者に奥さんを指名したそうですが、みんなに反対されて、結局とん挫したそうですよ。当たり前ですね。」
あいろに「・・・ジンバブエの国民の皆様は、多大な迷惑を被った訳ですが、なんか聞いてると、ムガベさんが憎めないというか。何というか。」
あいろに「ジンバブエの人はたまったもんじゃないですけど、外野からすれば、ムガベさん萌えキャラですね。えぇ。最終的に国の残りのお金は19,000円しかなかったとか何とか。」
あいろに「今は、ジンバブエは、南アフリカのランドと、ドルがメインで流通していて、国はお金を刷ってないとか何とか。まぁジンバブエの人なんて、もう政府何て信用しないですよね。」
あいろに「さて、語ったら眠くなりました。」
あいろに「今日は、もう遅い。帰りなさい。え?ジンバブエドルくれって?」
あいろに「だめですよ。こんな萌えるアイテム他にないですから。」
インタビュアー外に出る。