不動産屋やってて権利書って、そこまで重要でないことを知った話
一柳です。
不動産の権利書って皆さん、すごく大事だと思ってません?
確かに大事っちゃ大事ですけど、まぁ不動産屋やってて、そこまで実は僕らは重要視してないんです。権利書って奴は。
まぁ昔のドラマとか漫画で、借金のかたに権利書持っていくシーンがあったけど、それって正直見れば見るほど滑稽に見えるというか・・
いや、権利書には実際、誰のものなのか書いてあるんですね。はい。
で、そこに●●さんの所有物だよぉって書いてある書類にすぎないわけです。
で、それを借金取りが借金の肩に持っていって、意味はないんですよね・・だってその権利書を持って行って、俺が持ってるから俺のもんだ!!!って言ったところで誰にも相手されないですから・・・
ちなみに、権利書は、上記のように、何らかの理由で(売買とか相続とかで)所有者が変わったときに、それを登記所(法務局)に申請した証拠みたいな書類。そして上記みたいなのが受付印。権利書で大事なのはぶっちゃけここだけです。昔のは。
ちなみに、権利書というのはあくまで「俗称」で、「登記済証」とか「登記識別情報」って言うのが正式名称です。
だから、正式に売買契約もしてなくて相続もしてないのに、権利書だけ預かっても何も第三者は出来ないわけです。うん。
で、しかもみんな驚くんですが、権利書はあくまで、「●●年に所有者が変わったことを証明するね!!!」って証明に過ぎないので、ぶっちゃけ無くなっても全然、売買とか所有権移転登記は出来ます。
所有者を変えるためには、登記してある本人確認が、専門家(司法書士)が出来ていれば法務局は受け付けるんで、(別途お金かかるけどね)権利書が無くても別にそこまで、慌てふためく事もないです。
ただ、それよりも大事なのは意外や意外、売買契約書です!!!!
何で大事かつぅと、権利書には値段は不動産の値段は書いてないです。
で、昔発行された権利書(権利書は二度と発行されません)に基づいた不動産売買を2000万円でしたとしましょう。その時に金額が記載された売買契約書もあったとします。
で、何十年後かに2000万円で売れました!!!!ってなった場合、権利書があっても無くても本人確認さえ出来れば売れます。
しかし・・・しかしだ!!!この昔に交わした売買契約書がなくなっていた場合!!!!
何と2000万円がまるまる儲けと見做されて(税務署に)、そこにまともに税金がかかるわけです。
何とその額約20%(400万くらいか。もっと細かい計算は有るけどね)
で、昔の売買契約書があれば、2000万円で過去に買った証拠が残ってるから、差し引き0だから、儲けなしって事になり税金はかかりませんが、契約書なくして、売買契約金額がわかる書類が無いと、全部儲けになって課税されるという・・・
だから契約書は大事に取っておきましょう!!!ってお話です。(住宅ローン控除の確定申告の時にもいるしね)
とゆー訳で、久々に不動産屋らしい話をしました!!!1