個性って何や?個性って必要なのか?いや・・・残念ながら「ほとんどの場合は世の中に求められていない」
正直、少しメンヘラチックな内容になってしまうのが申し訳ないのだが、個性について結構よく考える。
まぁ、正直、人様にお給料を出して働いていただいている身分になってから、「個性」について良く考えてみた。
ぶっちゃけ、個性とかそういうのって、必要なんだろうか?と思っているんだが、どうもこの日本と言う社会では不要な要素と言わざるを得ない。
実際、恋愛みたいな恋人探しでも、友達探しでも、仕事での採用でも「個性的な人間」が求められているか?と聞かれると答えはノーだ。
恋愛でも「私、普通じゃなくてめちゃくちゃ個性的な人が好きなの!!!」みたいな声を聴いたことがほぼないし、友達にするなら「変わった奴らが良い」って聞いたことも無い。
街を歩けば、まぁ女の子でも男の子でも似たような外見と恰好をした人たちがつるんでいる。
表現は古いかもだけど、メガネした高学歴のお兄ちゃんと、ヤンキーのタトゥーだらけのお兄ちゃんが、笑って談笑してつるんでいる姿何て全く見ない。ガチで見ない
ようは友達でも恋愛パートナーでも「自分と似たような人間」もしくは「自分の予想できる行動をしてくれる人間」を求めているような感じ。
まぁ自分と思考回路が似通っているから、同じような格好をした人とつるむ訳だし、それに自分と思考回路が似た人間とつるんだ方がストレスがたまらないって事もある。
自分の行動パターンや思考パターンが決まっていくと、そのリズムを乱すような人間ってのは、はっきり言って「邪魔」な存在名だけで、その「邪魔」さを俗に「ウザい」って言葉で表現するんだろう。
だから、皆無意識にその行動パターンを崩さない人間を寄せているしセレクトしている。
また「仕事をお願い」している身分になってから思うんだけど、仕事の質にもよるけど、人様に対して「オリジナリティ」を要求する仕事って、多分世の中ほとんどない。
オリジナリティーを世の中が要求してるのなら、みんな似たような背広を着て会社に行っているのが説明がつかない。
大抵の職場でも上司は部下に対してオリジナリティとか独自性を期待してないし、要求するのは変な「イレギュラー」を発生させない事。はっきり言っていう事を聞いてくれてイレギュラーが無ければ良いって思っている人間がほとんど。
そして、オリジナリティーを要求されるのは、サービスの提供者とサービスの受け手の場合が多いんだけど、(例えば、コンセプトのあるカフェと客、それから漫画家と読者とか)それもある程度顧客側のニーズを考えて、それに合わせて作らなければ売れなくはなる。
何で、まぁ嫌な言い方をすれば、究極論こういう結論にたどり着く
「自分以外の人間に対して、貴方は他人に個性は期待してないし、邪魔とさえ思っている」
アーティスト的な物や漫画的な物、個性的なお店も、正直、顧客から好かれなければ商品にならない。
そして、そういう「誰もが見て可愛いもの、美しいもの」と突き抜けなければ別段個性やオリジナリティーなんてゴミみたいなものになる。もしくは永遠と続く自己満足。
個性やオリジナリティーで人から評価を得るのは、とんでもなくハードルが高く難しい。そしてあなた以外の人間は、「他人の個性何て邪魔くさい」と思われてるのに、その個性を他人に愛してもらうとなると、とんでもない才能や努力というか、100人中80人くらいからは好かれる物を作り出す能力なんかが必要になってくる。
そういう事を考えると、個性とかオリジナリティーなんかは、売れて商品にでもならない限り、はっきり言って「自己満足」以外の何物でも無くなる訳で。
「個性がない」って事は、この日本の社会では限りない「長所」であり、オリジナリティの無い「普通」って言うのは、「誰からも愛されるべき素晴らしい才能」って事になる。
この日本では残念ながら「普通」というのは美徳であり、恋愛市場や採用の市場でさえも「普通の人」の争奪戦になっている。
・・・となると、個性やオリジナリティーで攻めるのは、よほど人から嫌われるか軽蔑される覚悟を持って生きるしかない訳で、「普通」を求めて生きる方が恐らく幸せに生きられる可能性が高い。
イレギュラー(ロックマンX) (いれぎゅらー)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)
で、スーファミでロックマンXってロボットのソフトが有って、その世界ではロボットの中でも、人間を襲ったり、変なプログラムが作動したロボット(この世界ではレプリロイドって言うらしい)は、即座に処分廃棄されるらしい。
そういうロボットをイレギュラーと言って、このゲームではそのイレギュラーをやっつけるレプリロイドのロックマンXが戦っていく中で、「本当にこれで良いのか?」と自問自答するけっこう深いゲームなんである。
嫌な話だけど、正直人間世界でも個性とか癖のある人間、もしくは「普通」でない人間は、いっしょくたに「イレギュラー」って判定されて、どっか山奥かシベリアにでも強制送還されて、人以下の生活をするような時代が来るかもしれない。
「イレギュラー」化した人間に対して、この日本では正直驚くほどみんな、冷たく不寛容で居場所はないと思っている。